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  • 執筆者の写真長緒 鬼無里

兵庫県南部日帰り旅行1 生石神社

先日、歴史好き女子三人で、兵庫県の南部を巡ってきました。

今回の旅の目的地はこちら。

⑴ 高砂市の「生石(おうしこ)神社」

⑵ 加西市の「古代鏡展示館」

⑶ 小野市の「浄土寺」

⑷ 神戸市の「五色塚古墳」

其の一 生石(おうしこ)神社

石の宝殿と呼ばれる巨大な石造物を御神体としていて、「日本三奇」のひとつに数えられている神社です。

周囲には、採石のために削られ、岩肌がむき出しになった山々が連なっています。

生石神社が建てられている山も岩山で、地面はすべて岩盤になっています。

和歌山県に「生石(おうし)高原」という場所があり、関係があるのかなと思いながらいただいた資料をみると、生石高原にある「五名生石神社」がこちらの分霊だそうです。

「 石宝殿」とはどのようなものなのか。

わくわくしながら進みます。

出雲からきた大穴牟遅と少毘古那が祀られています。

このように中央部に通路があり、下足のまま通行できる拝殿を「割拝殿」というそうです。

ここをくぐって行くと現れるのが……。

これが御神体?

巨大な岩にしか見えないんですけど?

周囲を歩けるみたいなので、一周回ってみることにします。

岩の足元には池があり、一見巨石が浮いているように見えます。

この様子から「浮石」とも呼ばれているそうです。

裏側まで行くと、明らかに人工的な突起が。

下にいる女性と比較すると、その大きさが想像できるのでは?

結局一周しても全貌がわからないので、裏山に登ってみることにします。

山頂へ向かう階段も、岩肌を削って作られています。

この日は快晴でしたが、雨の日は滑りやすくて危険かも。

上から巨石を見下ろしてみましたが、やっぱりわからない??

いったいなんなのこれは。

謎は深まるばかりですが、とりあえず山頂を散策。

本当に岩だけでできた山なんだなあ。

案内の方に「今日は姫路城が見えるよ」と言われたのですが、結局見つけられず。

ここで採られた石は天皇家にも献上されているとのことだからでしょうか。

大正天皇もこちらに来られたようです。

通称「宝殿石」と呼ばれているこちらの石は、黄、青、赤などのマーブル模様をしています。

謎が晴れないまま、下山。

体の悪いところを触れるとよくなるという霊石を、とりあえず全身で抱きしめる←欲張り

案内所に戻り、販売されていたお守りを見てようやく納得!

わかりますか?

このような石塔のようなものが横倒しになっていたのです!

裏側にあった突起物は塔の先端部分だったんですね。

伝説によると、出雲から来た大穴牟遅と少毘古那が一夜で横倒し状態の石の神殿を作ったところで、この地の神の反乱を受け、その鎮圧に手間取っている間に起こすことができなかった……とのこと。

ちなみにこのお守りは、ここで採れた石でできています。

お土産はお守りと、神社の宮司さんが趣味で作っていらっしゃるという蜂蜜。

バラと桜もありましたが、私はアカシアを選択。

ほんのり花の香りがします。

最後に、こちらは楼門(現在は展望台兼休憩所?)に掲げられていたもの。

この時はわからなくて、帰宅後娘に写真を見せると「和算だよ」と教えてくれた。

西洋算術が入ってくる前、日本で独自に発展し、江戸時代ブームになった数学らしく、驚くほど高度なものだったそう。

おそらくこれは、難問を解けた人を讃えて飾られたものなのでしょう。

こんな歴史を語るものが、ほとんど野ざらしで置かれています。

驚きの連続だった生石神社。

神秘と謎に包まれた、不思議な場所でした。

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