続 何ページの本になる?
- 長緒 鬼無里
- 2015年8月21日
- 読了時間: 4分
前々回、同人本を作るにあたって450ページにもなると悩んでいた私ですが、今回、ひとつの打開策がみつかりましたので、そちらをご紹介致します。
打開策と言っても単純な方法なのですが、本文を2段にいたしました。
で、結果的に80ページ近く減らせる目安がつきました。(パチパチパチ)
以前も2段で試みてはみましたが、どうも読みにくい印象だったのです。
でも、文字サイズなどを調整してみた結果、ストレス無く読めそうになったので、これですすめていこうと思っています。
今回は、前回と同じくInDesignというソフトを使った場合と、どなたでも挑戦しやすいと思われるWordを使った編集方法(ながお流)をご紹介いたします。
InDesign(CS4)を使った本文の編集
今回私が辿り着いたレイアウト構成はこちらです。
用紙サイズは130mm×190mmです。(※注 新書サイズではありません)


ポイントを説明すると、
● 12Qサイズの文字
● 1行の文字数24字
● 行数18行
● 2段組み
● 天(上)の余白20mm 地(下)の余白21mm
● ノド(綴じられる方の余白)19.563mm 小口(綴じられない方の余白)15mm
と、なっています。
これでWord文書を流し込んでプリントアウトしたのがこちら。

これでざっくりと、80ページ近く圧縮できました。
私の場合、あまり長い台詞が無いため、台詞の下の空白が節約でき、ページ数が大幅に減ったのだと思います。
だから、台詞が長い方はもしかしたらここまで圧縮できないかも。
まだ改稿が最後までできていないので、はっきりしたページ数はわかりませんが、450ページくらいになるかもと思っていたことからすれば、章ごとの扉を付けたり、解説ページを作ったりもできるかなという心の余裕ができました。
これならイラストも少しは入れられるかな。
で、気を良くした私はより本らしくするために、ノンブル(ページ数)とセクション(章タイトル)を枠外に設置してみることにしました。
希望があれば、また詳しく作成手順を解説させていただきますが、
ノンブルは、書式→特殊文字の挿入→マーカー→現在のページ番号
章タイトルは、書式→特殊文字の挿入→マーカー→セクションマーカーで作成できます。

見開きにしたので縮小されて少し見にくいかと思いますが、右上に作品タイトル、左上に章タイトル、下部にノンブルが付いています。
ちょっとは本らしくなりましたでしょうか?
ノンブルは自動的に振られますし、章タイトルは、章ごとに変更することもできます。(便利!)
とりあえずは、このレイアウトですすめようと思います。
Word(2010)を使った本文の編集
私は仕事柄InDesignをたまたま持っていましたが、このソフトをお持ちの方は少ないと思います。
で、たいていの方がお持ちかと思われるWordを使って、本文が編集できるかも試してみました。
まずはページレイアウトの設定はこんな感じにしてみました。
文字サイズは8.5、用紙サイズは130mm×190mmです。

2010だけの仕様かもしれませんが、上図の項目で気が付いたことを一点。
余白のとじしろの位置というのが、左になっていますが、小説の場合は右綴じです。
でも、なぜかこの項目は上か左かしか選択できないようになっているのです。
試行錯誤を重ねたり、ネットで調べた結果、縦書きを選択していれば、この項目が左になっていても、右綴じになっていることが判明いたしました。
実際、私もプリントアウトすれば右綴じになっていました。
なんで〜〜?


こちらにも、ノンブルと章タイトルを入れてみました。
ノンブルは、挿入→ページ番号
章タイトルは、挿入→ヘッダーから編集できます。
微調整までしていないので不完全ですが、こんな感じになりました。

見た目はInDesignとそんなに変わらないですね。
Word入稿可能な印刷屋さんなら、こちらで入稿できると思います。
Word入稿ができなくても、PDF入稿が可能なら、PDFで保存すれば大丈夫だと思います。
(※注 詳しい入稿形態は印刷屋さんで確認して下さいね)
でも、やはり書籍の編集機能ではInDesignは専用ソフトですから優れているのでしょう。(まだ使いこなせてないので説得力がありませんが…)
InDesignを始めとするAdobeのソフトは、以前はパッケージ販売をしていたのですが、今はダウンロードするようになっていて月々払いになっているんですよね。(ながおはパッケージ版所持)
単体プランなら980円/月(学割)〜となっていますが、仕事で使う訳でもないのなら、ちょっと勿体ない気もしますよね。
(気になった方のために、一応、リンクを貼っておきます。Adobe InDesign CC)
本文に関しては、Wordでも十分使えると思いますので、まずは自分なりに工夫をしながら挑戦してみてくださいね。
あと、探せばフリーや、もっと安価でいいソフトがあるかもしれません。
もしご存知の方がいらしたら、教えていただければこの場でご紹介させていただきます。
う〜ん。
少しでも皆さんの参考になっていればいいのですが…。
Comments