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何ページの本になる?

  • 執筆者の写真: 長緒 鬼無里
    長緒 鬼無里
  • 2015年7月29日
  • 読了時間: 3分

このたび、仕事でお世話になっている印刷屋さんに、「ラスト・シャーマン」の同人本を制作していただくことになりました。

それにあたって、DTP(PCで印刷物の原稿を作ること)の技術のある私は、完全入稿させていただくことになりました。

完全入稿とは、そのまま印刷できる状態のデータを印刷屋さんに渡すことです。

私は日頃、仕事で広告やポスターなどの原稿を作成していますが、冊子ものに挑戦するのは初めて。

今後同人本を作成される方の少しでも参考になればと、記録を残すことにしました。

今回は、まずざっくりと何ページくらいの本になるのかを確認してみました。

小説情報上では、「ラスト・シャーマン」は241,207文字となっています。

でも、これはルビや空白なども含めての数なので、実際はもう少し減るはずと予想しています。

「小説家になろう」で直に小説を書いている私は、Wordなどに保存したデータがありません。(よい子はちゃんとバックアップをとりましょう!!)

そのため、まずは投稿されている小説を、Pages(Appleの文書ソフト)にコピーすることから始めました。←ここから?!

横書きで読みやすいように、私は句点がつくたびに改行し、台詞の前後は1行ずつ空けています。

これをPagesにコピー&ペーストすると。

こうなります。

ルビで改行され、残念な結果に。

このルビをいったん全て消し、行を詰めることにします。

ちなみに私の小説はやたらルビが多いので、これがなかなか大変な作業でした。

同時に、句点で改行していた文章も段落ごとにまとめます。

これはあくまで私のやり方ですので、もっと効率的にできる方法もあるかもしれません。

その作業を終えたのがこの状態。(ルビは改稿してから最終的に付ける予定です)

下のバーを見ていただくとお解りのように、この作業を約400ページ繰り返しました(汗)

これをinDesignという編集ソフトに落とし込んで、だいたい何ページになるかを確認します。

PagesデータではinDesignに流し込めないようだったので、Wordに変換して保存します。

それを全文流し込んでみました。(自動的に全ページが配置されます)

色々バランスを見ながら文字のサイズや、フチの厚みを研究。

本のサイズを横130mm、縦190mmで設定すると、文字のサイズは12Qが読みやすそうでした。

で、気になるページ数は……418ページでした。

これはあくまでもざっくりとしたページ数です。

編集中、改稿や加筆の必要性を感じましたし、目次やあとがきなども入れたい…となると、450ページ以上になるかも。

これは一冊にまとめるには、かなりボリューミーです。

2段でも組んだり、文字を小さくしたりしてみましたが、やはり読みにくい気がしました。

試しにプリンターで印刷し、原寸にカットしてみると、結構いい感じでした。

でも、当初は300ページまででできるかな〜と安直に考えていたので、これは大問題です。

分厚い1冊にするか、上下巻に分けるか。

ページ数が増えると、当然1冊の単価が高くなります。

かといって、上下巻となると、合わせれば高額になるので売りにくいよなぁと。

表紙にカバーを付けたいというのは譲れないし、単価を下げるために大量に作って在庫の山に埋もれる訳にいかないし…。

安いからいいかもと思っていたオンデマンド印刷では、「いいものにならない」と印刷屋さんに言われたし…。(今回はオフセット印刷の予定です)

値段から考えると、文庫本サイズではがっかりされそうだし。

とりあえず、改稿作業をすすめながら、どうするか考えていきたいと思います。

つづく

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