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image : Seiichi Tadano

夏の道化師

浜辺を歩くふたつの影

決して重なることはない

わかってるくせに おどけて見せる

悲しいピエロのパントマイム

 

 

真夏の情熱は

風と共に去っていったの?

悲しいくせに 笑って見せる

海渡る風は秋の気配

 

 

かもめが風を切り飛ぶように

夏がふたり引き裂いたね

涙が千の粒となって

波にまぎれ

そして冬をまねく

 

 

別れの言葉耳にした時

はじめ笑い飛ばしたわたし

わかってるけど わがまま言うわ

悲しいピエロのハートブレイク

 

 

厚い背中こぶしぶつけ

あなたの悪口叫んでも

わかってるくせに バカよね わたし

嫌いになれない あなたのこと

 

 

あのこが好きになったと言うなら

今すぐ走って行けばいい

涙が青い鳥となって

波にまぎれ

そして冬をまねく

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