「兄の誤った判断で、この子をこんな目に遭わせてしまった。私にもせめてもの償いをさせて欲しい」
橘はそう言うと深く頭を下げた。 しかし、なおも男鹿の顔を見て戸惑いを見せる牛利に、橘は力を込めた瞳を向けた。
「おぬしが今いるべき場所は、ここではなく皇子様のおそばであろう。さっさと戦を終わらせて静かな隠居暮らしをするんだろ。この子が望んでいたように」 第五話 現世(うつつよ)
こちらは過去の記事の転載です。
うめだ阪急の「古墳・はにわフェス」では、大変お世話になりました。 明日は出勤日で商品の引き上げに行けませんので、本日で書籍の販売は終了させていただきます。 突然のお誘いに、右も左もわからないまま飛び込んでしまい、皆様には多大なるお世話とご迷惑をおかけしたかと思います。 でも、阪急さんという権威ある百貨店の店頭に、私の本も並べていただけたことは、一生の思い出となる素晴らしい経験でした。 二日間会場で過ごしたことで、グッズをじっくり見ることができましたし、新たな作家さんとの出会いもあり、売り上げ云々よりもっと価値のあるものを、たくさん手にすることができたと喜んでいます。
お声がけくださった牧さん、優しくお気遣いいただいたクラフターや阪急の皆さん、わざわざ店舗まで足を運んでくださった物書き仲間や墳友さん、そして本をご購入いただいたお客様……。 本当にありがとうございました!