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兵庫県南部日帰り旅行2 古代鏡展示館

June 19, 2017

古代鏡展示館

 

生石神社を出た私たちは、加西市へ向かいます。

次の目的地「古代鏡展示館」は加西市の「兵庫県立フラワーセンター」という植物公園の中にあります。

今年の4月にオープンしたばかりなのですが、オープン前からチラシを見ていきたいと思っていたところです。

 

展示館に行くにはフラワーセンターへ入場しなければなりません。(入場料500円)(展示館の入館料100円)

ちょうどお昼時だったので、飲食施設があるか案内で聞いてみたところ、「レストランがある」とのことでしたので、中でランチをすることに。

 園内のレストランでいただいた鏡をイメージしたランチセット。

茶碗蒸しの中にトマトが入っていたり、トマトと生姜のお寿司があったり、一風変わっていますが、どれも美味しかったです。

 いよいよ入館!

ロビーの雰囲気から期待が膨らみます。

案内のお姉さんが「今、学芸員がいるんですよ」と言っていて、「そりゃいるでしょ?」と聞き流していたのですが、突然、学芸員さんが現れ、案内をしてくださることに?!

ええ?

いいの?!

 入り口に飾られていた巨大なレリーフ。

三角縁神獣鏡でも有名な神獣図。

「明と暗を表す人物がいて、それらのバランスを琴の音で保っている人物がいて……」と、ここだけで30分くらい学芸員さんの説明を聞いたり、質問をしたり。

 

鏡に描かれたものは、単なる模様ではなく、ひとつひとつ意味と役割があって、古代中国の世界観を表していることがよくわかりました。

実は私は以前から、日本で見つかる三角縁神獣鏡の多くは、日本で作られた中国鏡の模造品なのではないかと思っていたのですが、これを見てその思いを一層強くしました。

ちゃんと意味がわかって作られた中国の神獣図に比べ、日本で見つかるものはただ見た目だけを真似して作ったかのように、コンセプトや造形がぼんやりしているように思うのです。

 

この点は案内してくれた学芸員さんも指摘されていて、「日本のものとはクオリティが全然違う」とおっしゃっていました。

 入り口からようやく中へ。

照明が抑えられた雰囲気のある展示室です。

 入り口近くにある古代の化粧道具。

シラミを取るものという刃の細かい櫛は、現在の職人では再現が難しいそう。

背面の絵は風刺画のようで、右側の文字は「見た目ばかり気にしている男は……」的なことが書かれているそうです。

9月5日まで「百花繚乱」というテーマ展示がされていて、私たちの持つ銅鏡のイメージを覆す鏡の数々が展示されています。

たとえばこちら。

葉っぱに見立てた緑の宝石には、ちゃんと葉脈が彫られています。

そして、ベース部分に見えるつぶつぶは、金の粒なのですが……。

実はこの鏡、直径が8.8cmほどしかありません。

そこに散りばめられた金の粒は0.5mm。

どうやってこの小さな粒を作ったのか、未だにわからないそうです。

 こちらでは、展示されている鏡を拡大したり、赤外線で撮ったものを見ることができる液晶パネルが設置されています。

この写真に見られる丸い打ち跡は、肉眼ではほとんど見えません。

こちらのレリーフにある鳥の足などにご注目ください。

立体的に見せるために、浮き上がらせて穴が開いているのです。

狂気的なまでの、技術の高さと徹底ぶり。

 こちらは、螺鈿細工の周りにも、実は細かく砕かれた貝が埋め込まれています。

 

文字が彫られた鏡もたくさんあります。

内容は、単身赴任をしている夫への思いを歌った歌や、上司への愚痴を書いたものなど。

今も昔も、人の気持ちは変わらないんだなあ。

 こちらは海獣葡萄鏡。

この頃の中国に、葡萄はまだないらしく、ヨーロッパとの交流を語る重要なもの。

 こちらは最古の中国鏡と言われている、夏の時代のもの。

歯車のような形状をしており、トルコ石が埋め込まれています。

こちらの大きな特徴は、模様のあるこの面が鏡であること。

実用品ではなく、呪術用ではないかと推測されているそうです。

 時代が進むごとに、内側にあった輪がなくなり、一枚の絵画のような、ある意味簡易的なデザインになっていきます。

単なる流行なのか。

時代が混沌として、簡易化していったのか……。

 これは月をイメージしたデザイン。

月桂樹とカエルが中国では月を表すモチーフだそう。

でも、日本のようにうさぎもいますね。

 残念ながら、図録以外まだグッズはないそうですが、ミニチュアを作れるワークショップがたまに開かれるそうです。

三角縁神獣鏡を作れる博物館は他にもあるけど、それ以外はたぶんここにしかないもの。

私も都合が合えば作りにきたいと思います。

 最後に。

こちらは「鏡」の古い文字にあたる「監」のもとになったもの。

水を張ったタライを覗く人の姿からきているそうです。

 「3時から会議なんです」と言いながら、人が呼びに来るまで案内してくださった学芸員さん。

結局2時間ほどみっちりと説明してくださいました。

おかげでただ眺めて帰るより、何十倍も勉強になりました。

ありがとうございます!

 

 

今日のところは時間がないので、あとの浄土寺と五色塚古墳のレポートは、また後日!

 

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