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  • 執筆者の写真長緒 鬼無里

日々感謝(近況報告)

ブログもしばらくぶりになってしまいました。

「同人本は進んでるの?」と疑問を持たれている方も、もしかしたらいらっしゃるかもしれませんので、本日は同人本の進捗状況を中心に、近況を報告させていただきたいと思います。

まず、同人本の方ですが、ようやく私の改稿の目処が付き、ただ今、ある方がご厚意で校正をして下さっています。

この方は、去年の「文学フリマ」で、ある方からご紹介いただいた方で、その頃から同人本を作る場合は校正を引受けて下さるとおっしゃって下さっていました。

一度は読了されている拙作を、再び読んでいただくことになりますので、申し訳ないと思っていましたが、今回思い切ってお言葉に甘えさせていただくことに致しました。

また、校正に関しては、別の方も自主的にして下さっています。

その方は古事記や歴史に大変造詣の深い方で、主に時代考証的な部分を良く見ていただいています。

例えば、本文中に男鹿の台詞で「地獄」という言葉が出てくるのですが、実は「地獄」というのは仏教からきた観念なので、古代にはないのです。

時代考証に沿うなら「黄泉の国」という表現になるのでしょうが、この台詞を言った時の男鹿の覚悟を考えると、「地獄」の方が合うよねとその方にも言っていただき、あえてそのまま使うことにしました。

この他にも、「舌を噛んでも簡単には死ねない」とか、「当時、お金の観念はない」など、他の方々からも色々ご指摘をいただいているのですが、なるべくダイレクトにイメージをお伝えしたいという思いを優先して、基本的にはそのまま使わせていただくことにしています。

文化的な部分も、私はたぶん一般的な古代倭国のイメージよりも、進んでいるように書いているかと思います。

それは、中国と交流があるなら、大陸の文化を目にしているのだから、それなりに文化も進んでいるだろうという私の勝手な解釈からだったりするのですが、それも「この作品はフィクションです」という都合の良い言葉を使って、あとは逃走させていただこうと思います(笑)

この他にも、巻末に解説ページを設けようかと思っているのですが、そちらも、前出の歴史に詳しい方と、神話を研究されている方に打診してみたところ、快諾していただけました。

こちらの神話研究家の方は、長野県の鬼無里村の伝説について研究されていて、書籍も出されている方なのですが、Twitterで私のPNに興味を持っていただいたことをきっかけに、交流を続けさせていただいています。

専門の方から見れば、拙作など無茶苦茶な設定で許し難い内容かと思いますが、去年のスーパームーンの日には、それに合わせて紹介文をツイートしてくださったり、本当に良くしていただいています。

そして、本の顔となる表紙も、私の親友で色鉛筆画家のみらんちゃんが、数ヶ月かけてとうとう仕上げてくれました!

イメージの段階から、何度も擦り合わせして、「人物は月読と卑弥呼、どっちでもとれるように」とか、「ミュシャ風のレイアウトで」という私の無茶振りに応えて、素晴らしい表紙にしてくれました。

一見ミュシャ風のバックは銅鏡、そして全体のイメージカラーは錆びた銅の色という、一筆一筆魂を込めて描いてくれた大作をご覧ください。

本文中の挿絵も、はじめは私が描こうかと思いましたが、表紙のイメージに合わせて、みらんちゃんのイラストを使わせてもらうことにしました。

イラストに関しては全体的に一体感が出て、我ながら素晴らしい本になりそうな予感がして、わくわくしています。(本文は…?)

次に、印刷に関してですが、当初は私の恩師が顧問をされている印刷会社でお願いするつもりでいました。

実は、その会社で新しくあるサイトを立ち上げ、その一貫として書籍印刷を始めようという計画があり、さしあたり仕上がり見本が必要ということで、拙作を書籍化しようということだったのです。

サイトについてはあまり詳しくは語れませんが、素人作家の応援と、ジャンルを越えて創作者同士の交流を深められる場の提供を目的としていて、そのために打ち合わせを何度も重ねさせていただきました。(私が電子書籍を出すことにした理由のひとつも、このサイトでやりたかった素人作家応援の一貫だったりします。)

ですが、会社としての決定的なメリットが見いだせず、残念ながら今回は保留となってしまいました。

とはいえ、顧問はまだサイト立ち上げに情熱を持っていらっしゃるので、もしかしたらいずれは何らかの形で実現できる日が来るかもしれません。

保留になっても「本は印刷してあげるよ」と言っていただいたのですが、もともと見本として予定していた書籍化でしたし、その会社では現在書籍印刷の対応をされていないため、見本にもならないものにお手を煩わすこともできませんので、丁重にお断りさせていただきました。

ということで、印刷に関しては振り出しに戻ってしまったわけですが、とりあえず初回はネットで見つけた印刷会社で少部数刷ってもらうことにしました。

紆余曲折がありましたが、何はともあれ、同人本化は続行中!です(笑)

こうして、たくさんの方々にご協力いただいて、少しずつではありますが同人本は完成に近付いています。

こちらに書かせていただいた方以外にも、たくさんの方々に励ましの声をいただいたり、Twitter上でご紹介いただいて、感謝の思いは尽きません。

こんな不義理な私なのに、本当にみなさまありがとうございます!

その感謝の思いをなんとか形にできないかなと、本の購入特典を計画しています。

拙い私のイラストでも見たいと言って下さる希少な方々のために、イラスト集かポストカードのおまけをお付けしようかと思っています。

当初は肉筆画を描こうかと道具まで揃えたのですが、本の完成までにお見せできるクオリティの絵に達せそうにないので、今回は断念し、デジタル画となります。

残された時間で何枚描けるかわかりませんが、一枚でも多く描けるように頑張りますね。

その中の一枚を、お披露目♪

無器用なくせに色々いっぺんにしているため、「白き覇王の軌跡」の連載も滞りがちですが、こちらも必ず完結させるつもりですので、どうぞあたたかく見守ってやってください。

長文にお付き合いいただき、ありがとうございました♪

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